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  • NSCA-CPT
  • 2022年7月2日

NSCA-CPTの教科書 3章の問題と解説

武田駿平

武田 駿平

こんにちは!
Dr.トレーニングスクール 大阪校講師の武田です!

第1章と第2章の内容はもう学びましたか?!
今回は第3章の内容について一緒に学んでいきましょう!!

第2章の記事はこちら
https://drtschool.jp/1888/

 

3章の大まかな内容とパーソナルトレーナーとして勉強するメリット

第3章の内容は「整体エネルギー機構」について!
筋活動に使われるエネルギー(ATP)、エネルギーをどのように産生するのか、エネルギー機構の活動ごとの違い。などを学ぶ所になります。

 

【この章を学ぶと何が得られる?】

エネルギーについて学ぶ際には、難しい用語も多く出てくるため学ぶのに苦労する分野の1つではないかと思います。
今でこそブログを書けていますが、僕もこの分野を学ぶのは一苦労でした、、

NSCA-CPTで学ぶ内容では、「ATPとは何か」「どのようにエネルギーが産まれるか」「各エネルギー機構の内容」などがあります。
この各内容を学ぶ中ででてくる「代謝」については、「ダイエット」や「健康増進」の分野においてはとても大切です!!

また、エネルギーシステムを学んだ上で栄養学もセットで学ぶとアスリートの試合前の食事内容を考えてアドバイスすることにも繋がります!
これを見ている皆さんの中に、スポーツ選手にも関わっていきたい。という方がいれば必ず役に立つ分野になるのではないかと思います。

もちろんパーソナルトレーナーを目指す方にとっても大切で、「ダイエット」「健康増進」を目的に来られる方は多いので、お客様に提案する時に目の前の方に合わせて様々な方向性から考えられるように学んで頂きたいです!!

 

【エンデュランストレーニング】

ランニングなどの持久力に関してのトレーニングに関わってくる内容です!

アスリートに関わらず、一般のランナーに対しても代謝機能の最適化を助けるトレーニング
 →どんなスポーツにおいても「持久力」の要素は必要となります。

今回の章はここと密接に関わってくるところです!!

自分のトレーナー像をイメージした時に、この分野に興味がありそうであれば調べてみて下さい!
貴方がエネルギー系の勉強に興味を持つきっかけになるかもしれません。

 

【ダイエット/健康増進】

少しだけ難しい話も入ってきますが、皆様が興味を持つきっかけになると嬉しいです。

この分野ではATP(アデノシン3リン酸)という言葉が出てきます。
このATPがエネルギー産生の元になります。

ATPは体内に少ししかないため、枯渇しやすい。

そのため、僕らの身体にはATPを再合成する仕組みが存在している。

その中に「糖がATPの材料」になったり、「脂質がATPの材料」になる経路があります。
この分野で学ぶのは、そこの基本的な話になるのですが、それらの話を深く深く学んでいき栄養の観点や代謝の面で知識を深めていくと、点と点が繋がりダイエットや健康面に繋がってくるわけです。

 

糖質代謝の話や脂質代謝の話、それらに関わってくるミトコンドリア機能があって、食事方法の1つである糖質制限をするとどういったメリット/デメリットがあるのか。
糖質制限をするとミトコンドリア機能はどうなるのか。ミトコンドリア機能が低下するとどういったデメリットがあるのか。

そして栄養素と絡めて学んでいくと、どの栄養素を摂取するとATP産生が促進され、脂質代謝の向上がみられるのか。
鉄が欠乏していると糖質欲求が増してしまうのですが、それはなぜなのか。
→ここにATP産生の話が関わってくるのです。

すぐに点と点を繋げるのは難しいですが、
この基礎がわかって理解できるからこそ他の分野と絡めて現場に知恵として使えるようになります!!

 

NSCA-CT 3章の詳細

この章では、エネルギーの産生と利用について記載しています。

今回は、基本情報とATP、エネルギー産生経路の3つについての話です!

 

その為にATP(アデノシン3リン酸)を含めて、生体エネルギー機構に関して知るにあたって必要不可欠な専門用語について学んだのちに、ATP再合成に用いられる3つのエネルギー機構の基礎やエネルギー産生に必要な基質などについて学びます。

 ・基本情報

ATPなどの話に入る前に、エネルギーのことについて軽く触れておきます。

人の身体が運動を引き起こす為には、「科学的エネルギー」を「機械的エネルギー」に変換する必要があります。
生体エネルギーを産生する為に必ず必要なこととして食物の摂取があります。
食物を摂取して、生体で使用可能なエネルギーに変換することが必要です。
科学エネルギーを含む炭水化物/タンパク質/脂質の分子の化学結合(原子やイオンの結びつきのこと)の分解により身体活動に必要なエネルギーの放出がされます。

 

エネルギーが放出される家庭には2種類あります。

・異化作用→大きな分子から小さな分子への分解過程でエネルギーが放出される過程(炭水化物からグルコースに分解)
・同化作用→小さな分子から大きな分子を合成(アミノ酸からタンパク質の合成)

この2つのバランスが一定に保たれている。これを「代謝」と呼びます。
異化作用で得られたエネルギー(脂質や糖質を分解)は、中間分子であるATPを介して同化作用で使われる。

 

 ATP

ATPとは、アデノシン3リン酸のことを表しており僕らが活動する為に必要なエネルギーの元となる「高エネルギー分子」である。
ATPはそのままではエネルギーとならず、これらの化学結合が分解することで、体内の様々な反応のためエネルギーとなる。この分解の過程で産まれるエネルギーが僕らの身体を動かすことに使用されます。

ATPの構成要素→アデニン(窒素を含む核酸)とリボース(5炭糖)と3つのリン酸基からなる(アデニンとリボースが結合することでアデノシンとなる)

3つのリン酸基が含まれるから「3リン酸」のわけだが、ATPから1つのリン酸基(P)が除去されることでアデノシン2リン酸となり、この分解の過程でエネルギーが産まれる。
しかし、筋細胞には限られた量のATPしか蓄えられない。
筋活動を継続する為には常にATPの供給が必要となります。

再合成あるいは産生する経路には3種類あります。

 

 エネルギー産生の経路

・ATP-CP系(ホスファゲン機構)
・Glycolysis(解糖系)
・Oxidative(酸化機構)

それぞれ特徴があり、運動強度や強度によって貢献度が変化します。

 

【ATP-CP系】

主なエネルギー基質:クレアチンリン酸
持続時間     :8秒程度
エネルギー強度  :ハイパワー

 

クレアチンリン酸(リン酸化されたクレアチン)

 ↓

筋内のクレアチンがリン酸と結合してクレアチンリン酸となり、ADPにリン酸を与えることでATPを再合成する。

クレアチンリン酸の貯蔵量にも限りがある為持続時間が短い。

 

【解糖系】

主なエネルギー基質:糖質(グリコーゲン)
持続時間     :30〜60秒程度
エネルギー強度  :ミドルパワー

体内の糖質(グルコース&グリコーゲン)を分解することでATPを産生し、最終的にピルビン酸が作られる。

 

【酸化機構】

主なエネルギー基質:糖質、脂質
持続時間     :長時間
エネルギー強度  :ローパワー

酸化機構は安静時や提供などの主なエネルギー供給機構となり、主に炭水化物や脂質を基質とするが、摂取エネルギーの不足や長時間の運動によってタンパク質の利用が増える。
→糖新生

※糖新生
糖新生とは、ピルビン酸/乳酸/グリセロールなどの糖質以外の物質からグルコースを生産する経路のことで、糖新生は肝臓で行われる。

 

NSCA-CPT 3章の問題 

①最も早くATPを産生できるエネルギー機構はどれか

a.ホスファゲン機構
b.解糖系
c.酸化機構

答え:a
最も早く産生できるのはホスファゲン機構である。

 

②ホスファゲン機構でのATP産生が最も大きな割合で貢献するものはどれか

a.ウォーキング
b.ジョギング
c.スプリント
d.中程度のランニング

答え:c
ホスファゲン機構の特徴として、持続時間0〜7秒で非常に激しい運動強度の際に利用される

 

③最も長時間ATPを産生できるエネルギー機構はどれか

a.ホスファゲン系
b.解糖系
c.酸化機構

答え:c
ホスファゲン系と解糖系は短時間もしくは中時間となる

 

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名前 武田 駿平

【取得資格】

・NSCA-CPT
・NESTA-PFT
・JATI-ATI

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