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  • 2022年1月14日

パーソナルトレーナーで”ちゃんと稼ぐには資格が必要? 【完全解説】

武田駿平

武田 駿平

 

こんにちは!

Dr.トレーニングスクールの梅田校で講師をしております、武田駿平です。

本日は【パーソナルトレーナーには資格が必要か否か】についてお話します!

パーソナルトレーナーには資格が多すぎる…

パーソナルトレーナーという職業自体は「資格が必要ない」ですが、多くの“ちゃんと稼げている”トレーナーは資格を保持しています。

各パーソナルジムのHPやSNS等の紹介で資格を掲載していたりしますが多くの横文字の資格がたくさん並んでいるかと思います。
まずはパーソナルトレーナーが持っている資格で多いものを紹介します!

パーソナルトレーナーが持っている 国家資格

【国家資格の定義】

国家資格…国の法律に基づいて、能力や知識が判定され特定の職業に従事すると証明される資格であり、法律によって一定の社会的地位が保証され、社会からの信頼性は高い。

国家資格の中でも「業務独占資格」「名称独占資格」「設置義務資格」と分類される

☑️ 医療系の国家資格/トレーナーに関係する国家資格

まず、現時点ではパーソナルトレーナーには国家資格がない。
下記のものはトレーナーに職をつけている方の中で取得していることが多い国家資格の一部です。

 

理学療法士:リハビリ関連の資格、「動作の専門家」

・対象:身体に障害のある人や障害発生が予測される方に対して

・内容:基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、障害の悪化の予防を目的とし、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が遅れるように支援する

・取得方法:養成校(大学、専門学校、短大、特別支援学校:視覚障害者が対象)で3年以上学び、必要な知識と技術を身につけることが必要

なお、作業療法士の資格を持っている場合は、養成校で2年以上学べば受験資格が得られる。

(上記情報は公益社団法人 日本理学療法士学会HPより抜粋)

 

柔道整復師:鍼灸・柔整関連の資格

・対象:柔道整復師を取得して接骨院や整骨院に勤務する場合、骨・関節・筋・靭帯などに加わる、外傷性が明らかな原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対して

・内容:対象となるものに対して、手術を必要としない非観血的療法によって整復や固定などを行う。

近年見られる骨盤矯正や頭痛・冷え性、単なるマッサージなどを行う接骨院や整骨院もあるが、これは柔道整復師の業務範囲ではない。

・取得方法:高校卒業後、津道府県知事が指定した専門の養成施設(3年以上修学)か文部科学省が指定した4年生大学で必要な分野の履修を行い、国家試験を受験する。

(上記情報は公益社団法人 日本柔道整復師会HPより抜粋)

 

はり師/きゅう師(鍼灸師):鍼灸・柔整関連の資格

・対象:鍼灸院に来院される患者さんがメイン。症状や部位、発症原因や経過その他複数の問診を実施、脈診や腹診など東洋医学的検査、法的に可能な西洋医学的検査を実施し鍼灸の適応の場合実施

・内容:上記で鍼灸の対象となる方に対して、極めて細いステンレス製あるいは銀製の鍼を用いて適切な経穴に鍼や灸を施す。

・取得方法:高校卒業後に鍼灸専門学校・鍼灸大学・視覚障害者のための教育機関のいずれかに3年以上通うことが必要。その後国家試験を受験。

(上記情報は公益社団法人 日本鍼灸師会HPより抜粋)

 

管理栄養士:厚生労働省の免許を受けた国家資格

・対象:病気を患っている方、高齢の方、その他健康な方まで幅広い

・内容:一人一人に合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行う

・取得方法:高校卒業後、管理栄養士養成課程のある大学、短期大学、専門学校を所定の単位を取得して卒業することが必要。その後国家資格を受験。

管理栄養士養成施設には夜間の学校や通信教育はなく、必ず昼間の学校に通う必要あり。

※管理栄養士と栄養士は違う→管理栄養士は国家資格、栄養士は都道府県知事の免許を受けた資格

(上記情報は公益社団法人 日本栄養士会HPより抜粋)

 

 

パーソナルトレーナーが持っている 民間資格

【民間資格の定義】

民間資格…民間団体や企業が、独自の審査基準を設けて任意で認定する資格

中には国家資格や公的資格と同様に知識や技能があるものとして広く認知されている資格や直接職業に結びつく資格もある。

☑️ トレーナーに関する民間資格

トレーナーに関する民間資格には、①トレーナーとして大きい括りでさまざまな分野を学ぶ資格(AT:アスレティックトレーナー、NSCA、JATIなど)/②各トレーニングツール(TRX、Vipr)、幅広く学ぶのではなく1つの考えを元にコンテンツ化されている資格(アニマルフロー、ブレイクティクスなど)があります。

パーソナルトレーナーに関連する資格は山のようにあります。
下記にはその中で有名な資格を一部紹介していきます。

 

NSCA(National Strength and Conditioning Association)

NSCAとは会員数が多く世界的に権威のあるストレングス&コンディショニングの教育団体で、この団体が出す資格はトレーナーの資格の中でも世界的に有名でトレーナー業界の中でも信用のある資格の1つです。

NSCAの資格には、2種類存在します。

NSCA-CPT

健康と体力のニーズに関して、評価・教育・トレーニングなど全般の指導を行うトレーナーを認定する資格。

・指導対象:アスリート、一般の方(年齢・性別やトレーニング経験を問わず幅広い層)

・学習内容:トレーニングの知識、解剖学や生理学など医学的/運動生理学的な専門知識に加えて、トレーニングの指導技術に関する内容

・取得対象:パーソナルトレーナー、フィットネスインストラクター、スポーツ指導者、その他スポーツや身体に携わる職業の方(理学療法士や柔道整復師など)

 

NSCA-CSCS

障害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行するトレーナーを認定する資格。

・指導対象:主にアスリートやスポーツチーム

・学習内容:トレーニングの知識や医学的/運動生理学的な専門知識、トレーニングの指導技術に関する内容に加えて、栄養学やドーピング、生活習慣に関する指導も合わせて学ぶ

・取得対象:様々な分野のトレーナー(パーソナルやスポーツ現場)、フィットネストレーナー、研究者などにも取得している方がいる

(上記情報はNSCAの公式HPより抜粋)

 

JATI(Japan Association of Training Instructors:日本トレーニング指導者協会)

現状、トレーニングの資格においてはアメリカにルーツを置く団体が多い中、日本の民間資格の中ではJATIが非常に有名

JATIが発行する資格には3つあり、それぞれ難易度や受験資格が異なってきます。

JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者)

JATIが発行する資格の中で基礎資格の位置付け。

対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムの作成・指導するために必要な知識を習得したと認められた方に授与・

・指導対象:スポーツ選手や一般の方

・取得対象:トレーニング指導の専門家、トレーニングコーチ、フィットネスインストラクター、パーソナルトレーナーなど

 

JATI-AATI(JATI認定上級トレーニング指導者)

トレーニング指導の専門家として高いレベルの知識と技能を有し、後進への指導を行う能力も有することを証明する上級資格をしての位置付け。

対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムの作成・指導するために必要とされる高度な知識を有し、実技のデモンストレーション技能や指導技能を十分に習得したと認められる方に授与。

・指導対象:ハイレベルなアスリート、大学や専門学校等にてトレーニング指導者の教育・養成など

・取得対象:トレーニングコーチ、チーフレベルのフィットネスインストラクター、パーソナルトレーナー、大学・専門学校等における教育担当者

 

JATI-SATI(JATI認定特別上級トレーニング指導者)

国内を代表とするトレーニング指導者として、業界の社会的地位向上を担う最上級資格として位置付け。

トレーニング指導者として必要とされるきわめて高度な知識及び技能を有し、長期にわたる実務経験と優れた指導技能を保持していることを認められた方に授与。

・指導対象:国際レベルのトップアスリート、大学や専門学校等にてトレーニング指導者の教育・養成(統括レベル)、フィットネスクラブにおけるインストラクターの教育研修など

・取得対象:国際レベルのトップアスリートをみる方、フィットネスインストラクターの教育研修を担う方、パーソナルトレーナー、大学・専門学校等における教育担当の責任者など

(上記情報はJATIの公式HPより抜粋)

 

NESTA(National Exercise & Sports Trainers Association:全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)

NESTAはアメリカ・カルフォルニアに本拠地を置くパーソナルフィットネストレーナーの資格認定団体。

NESTAには、「トレーナーの必須種目」としてNESTA-PFT(パーソナルフィットネストレーナー)という資格、「ターゲットやニーズに合わせた」スペシャリスト資格というのが21種類あります。

 

NESTA-PFT

「PFT認定」プログラムは、クライアントのニーズやゴールに的確にプログラムを提供できる”プロフェッショナル”を育成することを目的にしている。

・学習内容:運動生理学や生体力学、栄養や評価、機能解剖学などの専門的なことも学びますが、私がいくつかの資格を受ける中でNESTA-PFTに感じた特徴の1つとして「売上とNESTAプログラム」「パーソナルトレーニングのビジネス」「成功の秘訣」など他の民間資格ではあまり触れない部分にも触れている点かなと感じます。幅広く満遍なく、包括的に知識を得たい方にとって良さそうな印象です。

・取得対象:パーソナルトレーナー(従業員、独立)、フィットネスインストラクター、スポーツトレーナーなど

 

スペシャリスト

スペシャリストでは、各ニーズに合わせた内容になるので「専門的かつ実践的な指導内容」になります。他にもメリットはありますが、下記内容にスペシャリストの資格内容の一部を記載しておきます。

幅広くニーズに合わせた資格があるので、クライアントで困っている内容・担当しているクライアントの目的として多いもの・今後強みにしたい内容があれば検討してみると良いかと思います。

①ボディメイキングスペシャリスト

②スリープサイエンススペシャリスト

③モビリティアナリスト

④要支援者認定トレーナー

⑤ファンクショナルアナトミースペシャリスト

⑥バックペインリリーフスペシャリスト

⑦シニアフィットネストレーナー

⑧ダイエット&ビューティースペシャリスト

⑨ウェイトマネジメントスペシャリスト

⑩ストレスリリーフスペシャリスト

(NESTA公式HPより抜粋)

 

JSPO-AT(アスレティックトレーナー)

アスレティックトレーナーは日本スポーツ協会(JSPO)が発行している資格でとなっております。

アスレティックトレーナーの役割として競技者の健康管理、外傷・障害予防、アスレティックリハビリテーション、体力トレーニング、コンディショニングなど幅広く対応していく必要があります。

スポーツトレーナーに比べて、メディカル面に強い印象です。

学習内容:機能解剖学や外傷・障害、内科的な内容、評価、コンディショニング、アスレティックリハビリテーション、栄養学など幅広く学ぶ

取得対象:パーソナルなどのトレーナーとしてもいいですが、一番はスポーツ現場に出たい方

 

【パーソナルトレーナーに資格は必要か?】

 

冒頭にも記載した通り、パーソナルトレーナーには国家資格がありません。

「私はパーソナルトレーナーです」と名乗ってしまえばパーソナルトレーナーになることができます。

ですが、初対面でクライアントと対面した際に相手は私たちトレーナーが信頼できる人なのか、自分の身体を預けても大丈夫なのか。など不安がある状態です。

では、どのようにして信頼を勝ち取るのか。という部分の1つの要素として資格が存在していると感じます。

その人の持っている知識量は目に見えては分からず、初めてトレーニングを受ける人にとっては、あなたが初めてのトレーナーのため、比較対象がなく知識の有無なんてものは分かりません。

資格はトレーナーとして必要な知識を持っていて、その分野の専門家ですよ。ということを可視化してくれるツールであり、初対面のクライアントに信頼して頂いて、自分に身体を預けて頂いて大丈夫です。

ということを伝えるためにも取得しておいた方がいいと感じます。

 

資格を取得することの「デメリット」

 

お金がかかる

資格によって金額はまちまちですが、受講料や登録料、更新料などある程度金額がかかってしまう。

・NESTA-PFT

テキスト:13,600円(税込)

受験費用:Webコース受講で107,500円、直接受験で72,500円

年会費:12,000円

・NSCA-CPT

テキスト:13,200円(税込)、会員の場合は11,880円

受験費用:46,000円

年会費:13,200円

・JATI-ATI

テキスト:トレーニング指導者テキスト理論編で2,800円+税、実践編で2,800円+税、実技編購入で2,800円+税、認定試験模擬問題集購入で2,000円+税、その他にもワークノート等もあるため、目的によって購入

いずれも会員の場合は割引がある

受験費用:養成講習会受講で115,500円、受験料で33,000円

年会費:11,000円

 

時間がかかる

自分で勉強して受験する資格もありますが、

国家資格や一部民間資格は、学校に通って単位の獲得や講習への参加が必須な資格もあるため、そういった資格を取得するためには時間がかかってしまいます。

デメリットもたしかにありますが、資格があることで、初対面のクライアントからの信頼を得やすくなり、資格を取るために投資したお金や時間以上に多くのメリット、利益を得ることができるのなら取得した方がいいのではないでしょうか。

 

【パーソナルトレーナーにオススメの資格は】

☑️ NSCA-CPT

☑️ NESTA-PFT

パーソナルトレーナーとして基本的な知識を満遍なく押さえていて、指導スキルに関しても学ぶことができるので、現場で即実践するのであれば上記資格は適しているかと感じます。

また、受験に向けて自分たちで勉強して資格試験を受けるのでがっつり集中して資格取得に取り組めば短期で取得できるメリットもあります。
※NESTAは受験用件として「1年以上の実務経験の有無」、「体育/医学系の大学や専門学校卒業」、「NESTA認定の養成講座やコースを受講」のいずれかを達成している必要もあります。

 

【パーソナルトレーナーとして”学ぶべき分野” 】

☑️ 解剖学

☑️ 運動生理学

☑️ 栄養

解剖学と運動生理学は、いずれも基礎知識となっていますが健常者の身体について知っておかなければ問題のある状態がどのような状態なのか。は把握できない。

ジムにもよるが、クライアントの目的には「ダイエット」「ボディメイク」の方が多く存在する。

そうなった際にニーズに応えるためには「栄養学」の知識が必須である。

他にも怪我について、評価について、バイオメカニクスについて。など幅広く学ぶ必要はあるが、まずは上記3つは欠かさずに学んで頂きたいです。

 

【資格を取るのにスクールは必要か?】

結論からいいますと、
「ひとりで出来る人は無くても良い」と私は感じます。

ですが、Dr.トレーニングスクールにも資格取得が目的で通っている人はいます。

スクールに通うことのメリットとして、「資格取得だけで終わらない」ことが挙げられます。

自身の勉強ですと、資格取得のための勉強のみになり、その後に現場で活かすことができるかどうか。までは保証できないです。

資格はあくまでもトレーナーとしての「知識」があります。と証明できるもので

資格=現場でも優秀。というわけではない。

Dr.トレーニングスクールのメリットの一部として、「現場経験が豊富な講師が揃っていて」「エビデンス情報に重きをおきつつも、各講師の現場での経験も踏まえた上での情報提供がある」「実際にエクササイズ指導(実技練習)の時間が多くある」ことが挙げられます。

 

資格だけでは知識で終わる。スクールに通うことで、その知識に現場での活かし方を肉付けしていく。
そうすることで、知識の面でも実際の指導の面でも体感を出すことができ、優秀なトレーナーに一歩近づくことができます。

このブログを読んでいる皆さんの中には、知識や今後の活躍のための自己投資として、今スクールを考えられている方も多くいるかと思います。
私たち講師陣は皆さんにより良いものを提供できるように、皆さん以上に時間やお金を自己投資して常に知識/スキルをブラッシュアップし、皆さんが投資した時間とお金以上の価値を提供します。

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Dr.トレーニングスクール

梅田校講師 武田駿平

 

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